暮らしと文化の支援事業
地域の未来に寄り添い、空間・文化・いのちをつなぐ
【暮らしと文化の支援事業】
■ 事業の理念
「暮らしと文化の支援事業」とは、単に古民家を再生したり、神棚を設置したりする“モノ”の支援ではありません。
それは、地域の人々の「暮らし」そのものに寄り添い、その中に根ざす文化や祈り、そして人生の節目にまつわる意思決定を支える「空間」と「対話」のインフラを整備することを意味します。
その中心には、以下の4つの柱があります:
1.【文化の再生と空間活用】
——「古民家再生」から「地域資源の再編集」へ——
古民家・空き家・空き店舗・空き施設など、地域に眠る遊休資産を見つめ直し、
単なるリノベーションではなく、その地域に本当に必要な機能や人のつながりを生む空間へ再生。
「リノベして入居者がいない」といったミスマッチを防ぎ、地域の声を反映した持続可能な用途へ。
➡ 地域住民の声やライフスタイルの変化を取り入れた「文化のリ・デザイン」としての空間活用。
2.【在宅医療対応住宅の整備】
——「住まい」を通じて支える地域医療・福祉の未来——
訪問診療・訪問看護などと連携し、在宅療養に対応した住宅の企画・整備を推進。
医療と福祉の現場に即した空間設計により、高齢化社会における安心の暮らしを支援。
住宅供給の観点から地域包括ケアシステムを補完し、医療リソースの地域内循環にも貢献。
➡ 地域医療とつながる“安心して住み続けられる住まい”の基盤を構築
3.【人生会議の社会実装】
——「医療・福祉」だけに任せない、暮らしの中の意思決定支援——
延命措置の判断や看取り、独居高齢者の意思決定など、「人生の最終章」への備えが地域課題に。
医療・福祉関係者だけでは伝えきれない“生活者視点”の意思決定支援が求められている。
不動産という“暮らしの現場”から、金融・士業・医療・福祉をつなぐ多職種連携のハブに。
【例】:人生会議ワークショップ@地域ケアプラザの企画・開催協力
➡ “住まい”を通じた人生会議のインフラ化を目指し、対話文化を地域に根づかせる取り組み。
4.【文化・こころの拠点づくり支援】
——神棚・企業神社——
神棚や企業神社の設置・移設・新築・遷座など、神職や宮大工と連携した祈りの空間に関する総合支援を実施。
文化教育団体や地域スポーツクラブとも連携し、伝統技術と若手職人の育成を同時に実現。
「企業理念を祀る」「地域の神仏に感謝する」空間づくりを通して、“こころの拠点”を可視化。
➡ 空間と祈りの再生を通じて、地域の精神文化と企業理念を未来へと受け渡すプロジェクト。
■実践モデル(民間主導型)
(1)伊勢原市モデル
伊勢原FCフォレストと連携し、地域福祉・スポーツ・医療、そして文化をつなぐプラットフォームを創出。
(2)藤沢市モデル
宇都母知(うつもち)神社を起点に、市民参加型で観光・教育コンテンツを共創。地域文化の継承と交流人口の拡大を目指す。
(3)横浜市モデル(横濱黎和モダン構想)
老舗籐家具メーカー・株式会社風間を中心に、籐家具と宮大工技術を融合した“和モダン”の空間提案。観光拠点整備、モノづくり体験、人材育成など、多角的な文化プロジェクトを展開。
➡ 単独事業で終わらず、まちの人・企業・団体が共創する「地域共生モデル」として展開。
(4)横浜市金沢区モデル
金沢シーサイドFMラジオ番組「こころのチカラ」と連携し、“対話文化”の地域実装を推進。
(5)横浜市中区モデル
横浜信用金庫 新本牧支店・チェルシーこどものひろば 日本支部準備室との共創により、子育て・福祉・金融が連動した地域共生の場づくり。
■西部ハウジングが果たす役割
西部ハウジングは、
「暮らしの場=不動産」と
「人生の質=文化・祈り・対話」を結ぶ
媒介者(ファシリテーター)としての立場に立ちます。
建築だけで完結させず、文化も医療も福祉も、そして経済や教育までも巻き込んだ「空間を通じた共創」の核となること。
それが「暮らしと文化の支援事業」であり、西部ハウジングが地域と未来に果たすべき使命です。
